現場は面白い 焼き肉大会、餅つき大会

現場では、ただ単に仕事をするだけでなく、年間いろいろなイベントがあるの。

先ずは「起工式」
ニュース等でも、偉そうなおっちゃんが盛った土を鍬でエンヤとやってるやつ。

次に工事開始から地上の鉄骨を建て始めるころにやるのが、「立柱式」

そして工事半ばででやるのが「上棟式
大型現場ではわざわざ金色の鉄骨梁を作り、うやうやしくタワークレーンで吊って、最後の鉄骨を取り付けたりするの。

最後が「竣工式」となり、これで工事終了となるわけ。

以上はだいたい神事にのっとった正式のイベントだけんど、この他にも職長会(親方の親睦会)主催のイベントがあるんだわ!

それが「焼き肉大会」や「餅つき大会」なんだけど、小さな現場やカネの無い現場、職長会長がやる気の無い現場等では残念ながらイベント無し。

職人も「焼き肉大会もできねぇ、しょうもない現場だよココは!」などとのたまわれます。

中には死亡事故を起こした現場では、「今年は焼き肉大会は中止します!とお触れがでて、事故を起こした当該業者がイヤミを言われたりするんだわ。

ねんまつ近くになると「そろそろ餅つき大会だな!」と考えていると、工事の大巾な遅れのため、現場責任者からガッチリとまたイヤミを言われるの!

「餅つき大会?、こんなに工事が遅れてて随分余裕だな!そんな暇あるのか?! それとも何か、正月休み返上で元旦も仕事する気か!」

こう言う訳で、そんな現場は餅つき大会も勿論中止だ!

こうなったら帰りに酒でも食らって、居酒屋で人の迷惑考え無いで、大騒ぎだ!

「お〜い!お湯割り3杯持ってこい!!」